ITTO&ひよ☆かのルポ
ITTO BEST-7
予選ヒート後コメントしていた通り早めに仕掛けて#6にせごっさん選手をパスする#9銀狼選手。
のせて最終コーナーで#8タツーヤ選手に仕掛けていこうとする#9銀狼選手の裏ストレート。
FNでの初レースは怖かったとレース後語った#6にせごっさん選手。勝負強さで見事2位入賞。
プレッシャーに負けた形となってしまった#8タツーヤ選手。
去年第4戦からの復帰となる#10オオマエ選手。初めての雨のレースを見事走りきった。
1周目最終コーナーで最下位になるも、そこから5位まで追い上げた#4アナログ戦士選手。
掲載の画像は全て決勝ヒート、ittoさんの撮影によるものです。
いつも素晴らしい写真をありがとうございます。
2007年6月10日チャレンジカップ
雨のレースとなった今年2回目のチャレンジカップ。今回は初めてのレース参加の選手も多く、エントリーは11台。午前の練習走行でヒロ選手が負傷してしまったため10台での争いとなる。雨の影響で、進行の関係上予選ヒート周回数が6周、決勝ヒート8周で争われる事となった。豪雨の中の予選を経て雨上がりの決勝、路面は乾き始めていたが、ウェットパッチが残る難しいコンディションでのレースとなった。
ポールポジションは前回モトチャンプ杯第3戦ビギナークラス優勝の#8タツーヤ選手。前戦に続き雨のレースとなったが「雨はコンディションとしては好きなので頑張れると思う」と予選前に語っていた通り、粘り強い走りで予選を1位で通過した。
2番手スタートは3月に行われたモトチャンプ杯第2戦からの復帰レースとなる#9銀狼選手。予選ヒートでは1位の#8タツーヤ選手に迫り、最終コーナーで仕掛けるもインに飛び込めずそのままチェッカー。普段の練習もこのようなシーンが多い事から決勝に向けて2人共「絶対ゆずらない」と気合も十分だ。
3番手スタートは、モトチャンプ杯のエキスパートライダーごっさんの所属するチーム「摩擦師」のリーダーであり、普段はミッション12インチでレースをしている#6にせごっさん選手。今回はごっさんの車両での参戦。終始「後藤さん(ごっさん)のバイクがいいから」と控えめなコメントながら予選では#9銀狼選手を長期にわたりおさえるなど、”勝負強さ”を見せつけた。
4番手スタートは前回モトチャンプ杯第3戦ビギナークラス2位の#4アナログ戦士選手。予選前「なんかコケそう」と弱気なコメントとは裏腹に、冷静に状況を把握してフロントローを獲得した。
以下#10オオマエ選手、#11K2選手、#1山田選手、#3竹成選手、#7芹川選手、#5大川選手となった。
決勝スタート、ホールショットはポールポジションの#8タツーヤ選手。2番手に#6にせごっさん選手、3番手はいいスタートを切った#4アナログ戦士選手、4番手に#9銀狼選手、5番手に#10オオマエ選手で1ヘアを通過。続く右コーナーで#6にせごっさん選手がスピードをのせて綺麗に立ち上がり、裏ストレートで#8タツーヤ選手に並んでいく。そのすぐ後方で四番手#9銀狼選手も綺麗に立ち上がり、#4アナログ戦士選手にせまるがややスピードが足りず、ここはスリップに入り勝負所を最終コーナーに定める。最終コーナー4台連なってのアプローチ、イン側にいた#8タツーヤ選手が#6にせごっさん選手をおさえ進入していく。2番手#6にせごっさん選手のすぐ後方、#4アナログ戦士選手のインに#9銀狼選手がブレーキングで並びかける。#4アナログ戦士選もブレーキングを開始するがフロントからスリップダウン。トップ集団から離脱してしまう。
予選ヒート後「#6にせごっさん選手を抜くのにかなり苦戦した。周回数少ないのではやめに仕掛けていきたい。」というコメント通り、続く2周目1・2コーナーでスピードをのせた#9銀狼選手が1ヘアで撃っていき、インをこじ開けて#6にせごっさん選手をパス。
2周目1ヘアピンでの攻防で#8タツーヤ選手が少し飛び出た格好となり、#9銀狼選手、#6にせごっさん選手の順となるが、ここでしっかりペースを上げ#8タツーヤ選手との差を詰めていく。3周目1ヘアピンをテールトゥノーズで立ち上がり、右でのせて最終コーナーで#9銀狼選手が#8タツーヤ選手のインに飛び込む。これを#8タツーヤ選手アウトからかぶせようとするが#9銀狼選手は譲らずトップに浮上。
#8タツーヤ選手も必死に#9銀狼選手を追うも、ここから#9銀狼選手はぐんぐんペースを上げていき独走状態に持ち込んでいく。
5周目最終コーナーで#6にせごっさん選手が#8タツーヤ選手のインに飛び込むが#8タツーヤ選手はこれをおさえ立ち上がる。続く6周目#6にせごっさん選手が1コーナーの進入で失敗してしまい、一時#8タツーヤ選手との差が広がる。しかしそれでも集中力を切らさずプッシュしつづけ、6周、7周と周回を重ねる毎にじりじりと#8タツーヤ選手との差を詰める。
独走状態の#9銀狼選手、離れて2番手#8タツーヤ選手、そしてその少し後方に#6にせごっさん選手という形でファイナルイン。
#8タツーヤ選手もプッシュを続けるが、2ヘアピン立ち上がりでコースオフしてしまう痛恨のミス。コース復帰する隙に裏ストレートで#6にせごっさん選手が二位に浮上。#8タツーヤ選手も最終コーナーのラインをワイドにとり立ち上がりで勝負を挑み、フィニッシュラインへの加速競争を挑むがここは届かず。
優勝は難しいコンディションの中終始大きなミスをすることなく攻め切った#9銀狼選手。二位はスクーターレース初参戦ながら落ち着いたレース運びを見せた#6にせごっさん選手。三位にはファイナルラップのミスが悔やまれる#8タツーヤ選手が入り、ここまでが表彰台を獲得した。
優勝した#9銀狼選手はウェットコンディションでのレースが今回で2回目。ウェットコンディションでのレース1回目はレースデビュー戦であったが、度重なる転倒でリタイヤという悔しい結果に終わってしまっただけに今回の優勝は特別なものであった。
「レース後半は自分との戦いだった」とレースを振り返る。レース前のコメントを見てもわかるようにレースに対する冷静な判断とビジョンが今回優勝の大きな勝因だったようだ。
#9銀狼選手は次戦モトチャンプ杯からエキスパートクラスでの参戦予定だ。18歳とまだあどけなさが残る瞳には次なる目標が明確に映っていた。
1位 | 9 | 銀狼 | 春日れいしんぐ+ケンクル連合 |
2位 | 6 | にせごっさん | 摩擦師 総長 バリ走り屋 |
3位 | 8 | タツーヤ | 一走鬼とRTたまちゃん |
4位 | 10 | オオマエ トモタカ | クロス |
5位 | 4 | アナログ戦士 | 一走鬼+ハゼファクトリー |
6位 | 5 | 大川 和行 | 川口オート周回ZANK+BG武丸 |
7位 | 11 | K2ハツスクーターレース(片山) | 三代目一走鬼モヤシSPL |
8位 | 7 | 芹川 歩 | − |
9位 | 3 | 竹成 健一 | − |
10位 | 1 | 山田 一貴 | TEAM246 の番番ワークス |
R | 2 | 石井 広海 | TEAM246 南出組 |